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遅読家のための読書術

今回は読書の方法が書いてある本をご紹介。
 
 
 
【概要】
 本を読むのが遅い人でも、流れるように読むための方法を提案!単なる速読術とは違った視点で、読書の楽しみ方を伝授。
 
【特徴】
 著者は元々とても本を読むのが遅かったそうですが、今は書評家としてお仕事をされているそうです。
 この本では単なる速読術を紹介しているのではありません。最初に、読書に対する別の意識を紹介してくれます。これがいいんです。
 著者は以下のように述べています。
 
「100%を写し取る」から「1%にめぐり合うへ」
「その1冊」を読んだのは「その1行」に出会うため
 印南敦史(2016). 遅読家のための読書術 情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣 ダイヤモンド社 p32

 

 自分はもともと小説が好きで読書を始めたせいか、ついつい初めから丁寧に読んでしまいます。風景描写を一部読み飛ばすこともありますが、風景描写に心情が描かれることも多く、そうした描写も含めて1冊の世界観があると思っています。なので、ビジネス書やフィクションの本に対して、中々読み飛ばすことができませんでした。

 でも、これを聞くと、ちょっとホッとしますよね。「そっか。そうだよね。」と。

 楽しんだり、ワクワクしたしたりするために読んでいるのだから、何を好んで苦しみながら読む必要があるのかと。そんな風に思わせてくれました。

 そういや、「パレートの法則」なんてものもありましたしね。大切なのは20%という考え方です。詳しくはWikipediaをどうぞ。

パレートの法則 - Wikipedia

 

 他には、副題にもある「フロー・リーディング」という考え方が良かったです。これは、著者が二足のわらじでDJをやっており、読書を音楽的に捉えられたからこその発想だと思います。内容は、ぜひお手元でご確認ください(笑)上で引用した内容も相まって、非常にリラックスした気持ちで読書に向き合えるようになると思います。

 さらに、音楽的な発想から、読書ノートのまとめ方も紹介していますので、そちらも参考になりました。

 世間の大積読家の皆さん、年末の大掃除に本を整理したい方、これから読書を続けてみたい方などにお勧めです。